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厨房換気が弱い…?清掃で改善できる“換気力”アップのメンテ術

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厨房の換気が弱くなると、油煙や蒸気がこもり、作業環境が悪化するだけでなく、壁や天井への油汚れの付着、スタッフの健康リスク、さらには火災の危険性につながることもあります。しかし、換気が弱いからといって、必ずしも設備の故障が原因とは限りません。実は、多くのケースで「清掃不足」が換気力低下の大きな要因になっています。本記事では、厨房の“換気力”を清掃で改善するための具体的なメンテナンス術を、分かりやすく解説します。

 

 

 

1.厨房換気が弱くなる主な原因

フィルターの目詰まり

フィルターは油煙・粉塵・水蒸気を最初に受け止める部分であり、汚れが蓄積すると空気の流れが大きく阻害されます。特に油料理が多い店舗では、数日で油膜が詰まり始め、吸い込みが急激に弱くなることもあります。

 

ファン・ダクト内部の油汚れ

換気扇やダクト内部に油分が固着すると、羽根が重くなり回転数が低下します。また、ダクト内部の油膜の厚みが増すことで風の通り道が狭くなり、換気効率が落ちます。火災リスクの観点からも定期清掃が重要です。

 

給気不足

換気は「排気」と「給気」のバランスがなければ成立しません。排気ばかり強くしても新しい空気が入ってこなければ換気量は増えません。給気口の汚れ、フィルターの詰まり、閉塞が換気力低下の原因になります。

 

経年劣化・設計上の問題

設備自体の老朽化や設計上の風量不足もありますが、まずは清掃でどこまで改善できるか確認するのが基本です。

 

 

 

2.日常清掃でできる換気力維持メンテ術

フィルターの定期洗浄

換気フィルターは最も汚れが溜まりやすい部分です。ぬるま湯と中性洗剤で油膜をしっかり落とし、最後に乾燥させてから使用します。放置しがちな裏側の油汚れも取り除くことで吸い込みが大幅に改善します。使用頻度の高い店舗では週1〜2回の洗浄がおすすめです。

 

レンジフード周りの油煙除去

レンジフードの外側はもちろん、内部にも油が溜まり続けます。油膜が厚くなるほど空気の流れが悪くなるため、定期的な洗浄が必要です。清掃時は必ず電源を切り、ゴム手袋や保護メガネを着用するなど安全対策も忘れずに行います。

 

給気口のホコリ・汚れを取る

給気口が塞がれていると、排気ファンが頑張っても換気量は増えません。網やフィルター、ガラリに付着したホコリや油汚れを落とし、空気の流れを確保しましょう。

 

 

 

3.月次〜定期清掃で行うべき換気力アップメンテ

ファンの分解洗浄

ファンの羽根に油汚れが付着すると、重量が増して回転が鈍くなります。これにより吸引力は大幅に低下します。分解可能な機種は月1〜3ヶ月に一度、しっかり洗浄するのがおすすめです。分解不可タイプや安全に外せない場合は、無理せず専門業者へ依頼しましょう。

 

ダクト内部の清掃

ダクトは油煙が最も溜まりやすく、放置すると火災につながる危険部分です。ダクト内部の清掃は専門的な技術と機材が必要なため、通常は業者による施工となります。目視できない部分だからこそ、定期的なメンテナンスが重要です。

 

レンジフード全体の洗浄

レンジフードは外側・内側・フィルター枠まで油が付着します。部分的な清掃では換気力の改善につながりにくいため、定期的に全体を洗浄することで本来の性能を発揮できます。

 

 

 

4.換気清掃でやってはいけないNG行為

強アルカリ剤を誤って使う

油汚れに強い一方で、塗装を傷めたり金属腐食の原因になるため、素材を必ず確認して使用する必要があります。

 

モーター部に直接水をかける

モーター部に水が入ると故障やショートの原因になります。清掃はモーター部分を避けて安全に行うことが大切です。

 

無理な分解

分解できない部品を力任せに外そうとすると破損につながります。判断が難しい場合はプロに任せるのが最善です。

 

乾かさずに運転再開

水分が残ったまま換気扇を回すと、油汚れが再付着したり、内部の腐食を招く原因になります。清掃後は必ず乾燥させましょう。

 

 

 

5.清掃+環境改善で換気効率をさらにアップ

給排気バランスの見直し

排気量が不足している場合、給気を増やすことで換気効率が改善します。給気ファンの導入やガラリ清掃も有効です。

 

機器の配置見直し

油煙が多く発生する機器(フライヤー・焼き台など)の配置によって換気効率が変わることがあります。空気の流れを考えた配置調整も効果的です。

 

自動運転・換気タイマーの活用

営業終了後も一定時間換気することで、油煙がダクトやフィルターに蓄積するのを抑えられます。

 

湿度管理と通気の最適化

厨房は湿度が高い環境になりやすいため、除湿や換気によって空気の流れを整えることが重要です。

 

 

 

6.ここまでやって改善しない場合

フィルター交換・ファン交換

経年劣化で性能が低下している場合は、部品交換が最も効果的な改善方法となります。

 

ダクト設計の見直し

構造上の問題で換気量が不足している可能性もあります。必要に応じて専門業者に相談しましょう。

 

業者による風量測定

現状の換気能力を正しく把握することで、改善すべきポイントが明確になります。

 

 

 

7.まとめ

厨房の換気力低下は、設備故障だけでなく清掃不足が原因であるケースが非常に多いです。フィルター・ファン・レンジフード・ダクトを定期的に清掃することで、換気性能は大幅に改善され、厨房環境の安全性や快適性も向上します。日常清掃と定期メンテナンスを組み合わせて、いつでも新鮮な空気が流れる厨房を維持しましょう。

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