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厨房清掃で設備寿命を延ばす!機器を長持ちさせるメンテナンスのコツ

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飲食店の厨房には、フライヤーや冷蔵庫、換気扇など多くの金属機器が並びます。これらの設備は日々の使用で油や水分、熱、洗剤などにさらされており、清掃を怠ると劣化が急速に進みます。見た目が汚れるだけでなく、モーターの故障や電気代の増加、衛生面の問題にも直結するのです。今回は、日常の厨房清掃を通して設備を長持ちさせるためのメンテナンス方法を詳しく紹介します。

 


1. 清掃で設備寿命が延びる理由

厨房機器の劣化は、単なる経年変化ではなく「汚れ」による影響が大きいことをご存じでしょうか。油やホコリがこびりつくことで放熱効率が下がり、モーターやコンプレッサーに負荷がかかります。例えば、冷蔵庫の背面フィルターがホコリで詰まると冷却効率が低下し、余分な電力を消費してしまいます。こうした状態が続けば機器の寿命は短くなり、修理費や交換費用も増大します。定期的な清掃は見た目の美化だけでなく、機械を正常に稼働させる“健康管理”の役割を果たしているのです。

 


2. 部位別・寿命を延ばす清掃ポイント

厨房機器を長持ちさせるためには、各設備の特性に合わせた清掃方法を実践することが重要です。以下の表に代表的な機器と清掃のポイントをまとめました。

設備 清掃の重要ポイント 放置した場合のリスク
フライヤー 油槽や排油管をこまめに洗浄。油カスを取り除く 発火や油煙トラブル、異臭の原因
冷蔵庫・冷凍庫 背面フィルターとドアパッキンを清掃 冷却効率低下、結露や水漏れ
換気扇・フード 油汚れを定期的に除去、ダクト内も確認 モーター故障、異臭や火災リスク
食洗機 フィルターやノズルの洗浄 洗浄力低下、カビ・異臭発生
製氷機 水受けトレーやフィルターの除菌 水質トラブル、菌繁殖

どの設備にも共通して言えるのは、「油と水分の残留」が劣化の最大要因であるということ。清掃後は水気を拭き取り、乾燥させることが欠かせません。

 


3. 業者清掃を併用するメリット

毎日の清掃では、機器の内部までは手が届きません。例えば、換気ダクトの内部や食洗機のモーター部分などは、専門的な機材と薬剤を使わないと完全に汚れを除去できない場所です。業者による定期的な分解洗浄を取り入れることで、内部のカビや油汚れを根本から取り除けます。さらに、清掃業者は異常音や部品摩耗などを早期に発見できるため、トラブルの予防にもつながります。結果的に、修理費の削減や機器の稼働停止リスクを減らすことができるのです。

 


4. 清掃とメンテナンスを両立させるスケジュール設計

清掃を効率的に行うためには、「日常」「週次」「月次」「年次」といった段階的なスケジュールを立てましょう。

 

・毎日(営業後):フライヤーや作業台の表面清掃、床の油汚れ除去。

・週1回:冷蔵庫のパッキン清掃、フィルターの水洗い。

・月1回:換気扇・フードの洗浄、食洗機ノズルの分解清掃。

・半年~年1回:業者によるダクト・モーター・配管の内部洗浄。

 

店舗の業種や使用頻度によって最適な頻度は異なりますが、これらを基準に清掃計画を立てると無理なく継続できます。特に油を多く使う店舗は、清掃頻度を少し多めに設定するのがおすすめです。

 


5. 清掃記録と点検ログを残す重要性

「いつ・どこを・どのように清掃したか」を記録しておくと、次回の点検や業者依頼の判断がしやすくなります。紙のチェックリストでも構いませんが、最近ではアプリで写真付き報告書を残す方法が主流です。特にHACCP対応を求められる飲食店では、清掃記録を残すことが衛生管理上の証拠にもなります。小さな店舗でも、簡単なExcelやスマホアプリで清掃履歴を可視化しておくと便利です。

 


6. 清掃の“やりすぎ”にも注意!

意外に多いのが「過剰清掃」による劣化です。強力な洗剤や金属たわしを頻繁に使用すると、表面コーティングが剥がれてサビや腐食が進行する場合があります。ステンレス製品には中性洗剤を使い、柔らかいクロスで優しく拭き上げることが基本。洗剤の原液を直接スプレーせず、希釈して使うのが安全です。清掃は“きれいにする”ことよりも、“機器を守る”意識で行うのが長持ちの秘訣です。

 


7. まとめ

厨房の設備を長く使い続けるためには、「正しい清掃」と「計画的なメンテナンス」の両立が不可欠です。日常的な拭き掃除だけでなく、内部や細部の汚れにも目を向けることで、機器の故障を未然に防げます。清掃はコストではなく投資。日々の手入れが、結果的に経費削減と安全な厨房環境づくりにつながるのです。

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