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厨房のサビ・腐食を防ぐ!金属機器を長持ちさせる清掃方法と注意点

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厨房は、日々の調理で水・油・熱・酸などが飛び交う過酷な環境です。そのため、ステンレスを中心とした金属機器は、適切に清掃・保護しないとすぐにサビや腐食が進んでしまいます。サビが進行すると、見た目が悪くなるだけでなく、衛生状態や安全性、さらには機器の耐久性にも大きく影響します。この記事では、金属機器を長持ちさせるための正しい清掃方法と、サビを防ぐために注意すべきポイントをわかりやすく解説します。

 

 

1.厨房でサビ・腐食が発生しやすい場所と主な原因

ステンレス作業台・シンク

ステンレスはサビに強い素材ですが、決して“サビない”わけではありません。塩分や酸を含む食材で調理した際に飛び散る水分、洗浄後に残った水滴、金属同士が触れる「もらいサビ」などによって腐食が進むことがあります。特にシンク周りは常に水がかかるため、サビの発生リスクが高い場所です。

 

オーブン・フライヤー・レンジフード周辺

高温と油煙が常に発生するエリアは、金属が劣化しやすい典型的なポイントです。油幕が金属表面に付着すると酸化が進み、放置することで変色や腐食が発生します。

 

冷蔵庫・冷凍庫周辺

冷機器は結露が発生しやすく、水分が溜まり続けることで錆びやすくなります。特にゴムパッキン周辺や床との接地部分は見落とされがちです。

 

ネジ・ボルトなど小さな金属部品

機器本体だけでなく、固定用のネジや細かな部品にもサビは生じます。普段は見えない部分だからこそ、サビが進行してから気づくケースが多いのが特徴です。

 

 

 

2.機器を長持ちさせる“正しい清掃方法”

日常清掃:サビを作らないための基本習慣

金属機器の寿命を左右するのは、実は「日々のちょっとした習慣」です。汚れをためず、水気を残さないことがサビ防止の大前提となります。

・中性洗剤をスポンジにつけて汚れを落とす

・水拭きで洗剤成分を除去

・最後に乾拭きで水分を完全に拭き取る

特に、調理台やシンクの水滴を放置するのは厳禁。油汚れは時間が経つほど落ちにくくなり、表面に酸化膜を作って腐食を進めてしまいます。

 

週次・月次清掃:油膜や頑固汚れを除去

週に一度は、ステンレスの目に沿って専用クリーナーで磨き、油膜や水垢をしっかり除去します。また、アルカリ性洗剤を使う場合は、強すぎる洗剤は素材を傷めるため注意が必要です。清掃後は必ず乾燥工程を入れて、水分が残らない状態に仕上げましょう。

 

表面保護のためのコーティング

清掃後に表面を保護することも効果的です。ステンレス用の保護剤や薄いワックス、シリコンスプレーなどを使うと、油や水をはじきやすくなり、サビの発生リスクを大幅に減らせます。ただし、製品によっては食品に触れる部分に使えないものもあるため、用途を必ず確認して使用しましょう。

 

 

 

3.逆にNG!サビを促進する間違った清掃方法

厨房清掃では、「手間が省ける」「早く落ちる」という理由で誤った方法を使ってしまうことがあります。しかし、これが結果的にサビを悪化させる原因になるので注意が必要です。

 

金タワシ(スチールウール)でこすり洗い

金属を削り、保護膜を壊すため、サビが早く発生する原因になります。ステンレスには柔らかいスポンジや専用パッドを使用しましょう。

 

強酸性・塩素系洗剤の乱用

油汚れを一気に落とせるイメージがありますが、金属表面を腐食させる危険性があります。使用する際は必ず説明書を確認し、適切な箇所でのみ使用することが大切です。

 

洗浄後の水滴放置

金属にとって“水分の放置=サビの誘発”です。清掃後は必ず乾拭きして仕上げる習慣を徹底しましょう。

 

 

 

4.サビが発生してしまった時の対処法

軽度のサビ

クレンザーやステンレス専用クリーナーで優しく磨けば落ちるものが多いです。サビを落とした後は、表面保護を忘れずに行いましょう。

 

中度〜重度のサビ

ネジが固着していたり、変色が広範囲に及んでいる場合は、専門業者に依頼する方が安全です。無理にこすると傷が広がり、逆に劣化を早めることがあります。

 

交換のサイン

腐食が進んで金属が薄くなっている場合や、機器の機能に影響が出始めている場合は交換を検討しましょう。

 

 

 

5.清掃だけで変わる!サビを減らすための環境改善

厨房の湿度と通気を見直す

湿気がこもる環境では、どれだけ清掃をしてもサビの発生を完全に防ぐことはできません。換気を強化し、通気性を高めることで金属の寿命は大きく伸びます。

 

水はねしやすい作業動線を改善

作業動線を工夫することで、水や調味料が機器に飛び散る量を減らすことができます。

 

定期清掃の導入

普段の清掃では見落としがちな細部を、プロの技術でカバーできます。コーティングや防錆処理も依頼できるため、結果的に機器の寿命を延ばすメリットがあります。

 

 

 

6.まとめ

厨房の金属機器は、正しい清掃と環境管理によってサビ・腐食を大幅に防ぐことができます。ポイントは「汚れを落とす」だけではなく、「機器を守る」視点を持つこと。日常の小さな習慣と、定期的なメンテナンスを組み合わせれば、金属機器は長く安全に使用できるようになります。厨房の衛生状態を維持しながら機器の寿命を延ばすためにも、今日からできる清掃方法をぜひ実践してみてください。

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