年始の清掃を定期清掃につなげる考え方
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年始は、業務体制やルール、年間計画を見直す企業が多いタイミングです。人事制度や業務フロー、設備点検などと同じように、「清掃」も本来は見直すべき項目のひとつと言えるでしょう。しかし実際には、年始にスポットで清掃を行っただけで、その後は従来通りのやり方に戻ってしまうケースも少なくありません。
年始清掃は単発で終わらせるのではなく、定期清掃へとつなげることで、職場環境の維持と管理負担の軽減につながります。この記事では、年始清掃をきっかけに清掃体制を整え、無理なく定期清掃へ移行していくための考え方を解説します。
1.多くの現場で起きている「清掃の属人化」
多くのオフィスや店舗では、清掃が特定の担当者や現場スタッフに任されていることがあります。担当者が決まっていることで一見問題がないように見えても、実際には「忙しい日は後回しになる」「担当者が休むと清掃が滞る」といった属人化の課題が潜んでいます。
属人化された清掃は、品質にばらつきが出やすく、汚れの蓄積にもつながります。表面的にはきれいに見えていても、床の隅や設備の裏側など、日常清掃では手が回らない部分が記録されないまま放置されてしまうこともあります。
年始はこうした状況を客観的に見直す良い機会です。誰が、どこを、どの頻度で清掃しているのかを整理することで、清掃の属人化に気づく企業も少なくありません。
2.年始清掃を「現状把握」に使う考え方
年始清掃は、単に汚れを落とすための作業ではなく、清掃体制の現状を把握するための機会として活用できます。例えば、年始に重点清掃を行うことで、「思った以上に汚れていた場所」や「普段まったく手が入っていなかった箇所」が明確になります。
床やトイレ、給湯室といった日常的に使われる場所だけでなく、換気扇、照明器具、壁の上部など、普段の清掃では見落とされがちな箇所もチェック対象に含めることで、職場全体の汚れの傾向が見えてきます。
この現状把握ができていないまま定期清掃を導入すると、必要以上に範囲を広げてしまったり、逆に重要な箇所を外してしまったりすることがあります。年始清掃は、適切な清掃計画を立てるための「下準備」として非常に有効です。
3.スポット年始清掃から定期清掃へ移行する流れ
年始清掃を定期清掃につなげる際は、いきなり大がかりな契約を結ぶ必要はありません。まずは年始にスポットで重点清掃を行い、その結果をもとに清掃頻度や範囲を整理していく方法が現実的です。
例えば、「床は月1回で十分だが、トイレは週1回プロの清掃を入れたい」「空調設備は年に数回で良い」といったように、場所ごとに最適な頻度を考えることで、無理のない定期清掃プランが見えてきます。
定期清掃は、すべてを業者任せにするものではなく、日常清掃との役割分担を考えることが重要です。年始清掃で洗い出した課題をもとに、どこを外注し、どこを社内で対応するかを決めることで、コストと品質のバランスが取りやすくなります。
4.定期清掃にすることで得られる具体的なメリット
定期清掃を導入する最大のメリットは、清掃品質が安定することです。汚れが溜まってからまとめて対応するのではなく、一定の頻度で清掃を行うことで、設備や床材の劣化を抑えやすくなります。
また、清掃内容やスケジュールが明確になることで、管理コストの見える化にもつながります。突発的な清掃依頼が減り、年間を通じた清掃計画を立てやすくなる点は、管理担当者にとって大きな利点です。
さらに、クレームやトラブルの予防という観点でも、定期清掃は効果的です。汚れやにおいが原因で指摘を受ける前に対応できるため、職場環境の維持がスムーズになります。
5.年始に定期清掃を検討する際の注意点
年始に定期清掃を検討する際は、「いきなり広範囲を対象にしない」ことが重要です。まずは特に汚れやすい場所や、社内負担が大きい箇所から始めることで、無理なく運用を定着させやすくなります。
また、業種や利用人数によって適切な清掃頻度は異なります。オフィス、店舗、施設それぞれの特性を踏まえたうえで、必要な範囲を見極めることが大切です。
見積もりを取る際には、清掃範囲や作業内容、頻度が明確になっているかを確認しましょう。曖昧なまま契約すると、「思っていた内容と違う」というミスマッチが起こりやすくなります。
6.まとめ|年始清掃は「単発」で終わらせない
年始清掃は、新しい一年を気持ちよくスタートさせるための大切な作業です。しかし、それを単発で終わらせてしまうと、数か月後には元の状態に戻ってしまう可能性があります。
年始という節目を活用して清掃の現状を見直し、定期清掃へとつなげることで、職場環境の維持と管理の効率化が期待できます。無理のない範囲から始めることで、長期的に無理のない清掃体制を構築しやすくなります。


