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長期休業前に必ずやるべき清掃チェックリスト【飲食店・オフィス共通】

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年末年始は、多くの事業者にとって一年の区切りとなる大切な時期です。店舗やオフィスでは「年末の大掃除」を行い、すっきりした状態で新年を迎えようとする方も多いでしょう。しかし実際には、しっかり掃除をしたつもりでも、年始の営業再開時に「嫌な臭いがする」「排水が詰まっている」「虫が発生している」といったトラブルが起こりやすい傾向があります。

 

その原因の一つとして、長期休業という特殊な期間を想定した清掃が十分に行われていないことが挙げられます。本記事では、飲食店・オフィス共通で押さえておきたい「長期休業前に必ずやるべき清掃ポイント」をチェックリスト形式で分かりやすく解説します。年末年始の休業を安心して迎え、スムーズに新年の営業をスタートするための参考にしてください。

 

 

 

1.なぜ「長期休業前の清掃」が重要なのか

通常営業をしている期間中は、人の出入りや空調・換気、給排水の使用によって、汚れや臭いが表面化しにくい状態が保たれています。しかし年末年始のように数日から1週間以上無人になると、環境は一変します。換気が止まり、気温が下がり、水の流れもなくなることで、汚れや菌、臭いが一気に顕在化しやすくなるのです。

 

特に注意したいのが、排水管や厨房設備、給湯室などの普段は問題に気づきにくい場所です。ここを見落としたまま休業に入ると、休み明けに設備トラブルが発生し、営業開始が遅れたり、余計な修理費用がかかったりする可能性があります。長期休業前の清掃は、単なる美観維持ではなく、リスク管理の一環として捉えることが重要です。

 

 

 

2.長期休業前に必ず確認すべき清掃ポイント

ここでは、飲食店・オフィスを問わず共通して確認しておきたい清掃ポイントを紹介します。

 

排水口・排水トラップの清掃

休み明けのトラブルとしてよく挙げられるのが「異臭」です。その代表的な原因の一つが、排水口や排水トラップに溜まった汚れや封水切れです。排水口は表面だけでなく、内部の汚れもできる限り除去し、清掃後はしっかり水を流しておきましょう。長期間水を使わない場合でも、封水を残しておくことで臭いの逆流を防ぐ効果が期待できます。

 

ゴミ・可燃物の完全撤去

生ゴミを捨てたから大丈夫、と思っていても、実は紙くずや段ボール、食品包装材などが残っているケースは少なくありません。これらは害虫やカビの温床になりやすく、長期休業中に被害が拡大する恐れがあります。ゴミ箱の中はもちろん、倉庫やバックヤードも含めて、可燃物はできるだけ残さないことが重要です。

 

換気扇・フィルターの清掃

年末の大掃除では床や目に見える部分に意識が向きがちですが、換気扇やエアコンのフィルターは後回しにされやすい箇所です。ここにホコリや油汚れが溜まったまま休業に入ると、空気がこもり、年始に電源を入れた瞬間に嫌な臭いが広がることがあります。簡易的でも構わないので、フィルターの清掃やホコリ除去は必ず行いましょう。

 

 

 

 

3.【飲食店編】年末年始前に必須の厨房清掃チェック

飲食店の場合、長期休業前の清掃で特に注意すべきなのが厨房です。食品を扱う場所である以上、年始の立ち上げ時にトラブルが起きると、衛生面だけでなく営業そのものに大きな影響を及ぼします。

 

まず確認したいのが、冷蔵庫や製氷機の内部です。可能であれば食材や氷はすべて使い切り、内部を清掃したうえで電源を落とす、または管理方法を明確にしておくと安心です。食品や水分が残ったまま休業に入ると、カビや雑菌が繁殖する原因になります。

 

次に、グリストラップや排水設備の状態も重要です。年末は、繁忙期となる飲食店も多く、油分の使用量が増えるケースがあります。その結果、汚れが溜まりやすい状態で休業に入ってしまうことがあります。年内のタイミングで一度しっかり清掃しておくことで、年始の悪臭や詰まりリスクを大幅に減らすことができます。

 

さらに、コンロやフライヤー周りの油汚れにも注意が必要です。油汚れは時間が経つほど酸化し、強い臭いを発することがあります。営業最終日の軽い清掃だけで済ませるのではなく、可能な範囲で念入りに汚れを落としておくことが、年始の快適な再開につながります。

 

 

 

4.【オフィス・店舗編】見落とされがちな清掃ポイント

オフィスや店舗では、厨房ほど汚れが目立たない分、清掃の優先度が下がりやすい傾向があります。しかし、長期休業前だからこそ注意すべきポイントがいくつかあります。

 

代表的なのが、給湯室やシンク周りです。コーヒーやお茶の残り、排水口の汚れをそのままにして休業に入ると、年始に強い臭いが発生することがあります。簡単な清掃でも構わないので、水回りは必ずリセットしておきましょう。

 

また、トイレの封水切れも見落とされがちなポイントです。長期間使用しないと、便器や床排水の封水が蒸発し、下水臭が上がってくることがあります。休業前に一度水を流し、可能であれば休業中に点検できる体制を整えておくと安心です。

 

加湿器や空気清浄機を使用している場合は、水タンクの水を抜き、内部を乾燥させておくことも重要です。水が残ったままだと、雑菌繁殖の原因になります。年始に再稼働する際のトラブル防止につながります。

 

 

 

5.自社対応でOK/業者依頼を検討すべき清掃の線引き

長期休業前の清掃は、すべてを自社で対応しなければならないわけではありません。日常的に行っている清掃や、手の届く範囲の作業であれば自社対応でも十分でしょう。一方で、分解が必要な設備や、専門的な薬剤・機材を使う清掃については、無理をせず業者に相談するのも一つの選択肢です。

 

特に年末は清掃業者の予約が集中しやすいため、目安として12月上旬から中旬の段階で相談しておくことが重要です。必要な部分だけをスポットで依頼することで、コストを抑えつつ、リスクの高い箇所を重点的にケアすることができます。

 

 

 

6.まとめ|年末年始の清掃は「大掃除」ではなくリスク対策

年末年始の清掃というと、大掃除の延長として考えがちですが、実際には「休業中に起こり得るトラブルを防ぐための準備」という側面が非常に重要です。排水や換気、水回りなど、見落としやすいポイントを事前に押さえておくことで、年始の営業再開をスムーズに迎えることができます。

 

チェックリストを活用しながら、自社で対応できる範囲と、専門業者に任せた方が良い範囲を整理し、無理のない形で年末年始の清掃を進めていきましょう。それが結果的に、コスト削減と安心につながるはずです。

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